人は食べないと死にます。その命に繋がる大事な仕事をしているにも関わらず、≪業界の地位もレベルも低い≫、当時学校を卒業し、初めて食品の販売会社に勤めた私には、そう見えました。
挨拶もキチンとできない社員、汚くて不衛生で、事故がいつ起こっても不思議ではない倉庫、「ここが私の勤めている会社だよ」と言えない会社、当時の県内の販売会社の多くはそうでした。
『このままでは、業界の発展も繁栄もありえない。』、『誰かが何とかしなければ…』
ということで、昭和51年8月に起業したのがニッショク株式会社です。
食品業界、特に同業者に対し、『食品の販売会社は、こうあるべきだ』という事を『ニッショク自ら手本を示そう』という考えのもと、今日まで私なりに努力を重ねてきました。
約35年経った今、おかげ様で全国のメーカー及び同業者の方々に、毎月見学に来ていただけるまでになりました。
一人で始めた商売でした。当社の企業理念である「食品業界をよくしたい」、「その為にニッショクが手本になる」を言い始めた最初の頃は、理念が大きすぎて、「無理かも………。」と思った事も度々ありました。
その時によく人に言っていたのが、「自分一人でよくする事ができなければ、自分の子供を使う、自分の子供もできなければ、自分の孫を使う」という言葉でした。
その腹づもりは、今も変わっていません。
とにかく、子供達や孫、そして曾孫の未来の為に、ニッショク株式会社は業界をよくすることを願い、手本になることをやめません。