社長からのメッセージ

当社に入社を希望される人に

「あなたはなんのために働くの?」

私が面接をする際に必ず面接を行う人に尋ねる言葉です。
中には「自分の夢を実現するため」と答える人もいますが、ほとんどの人は「お金のため」「生活のため」と答えます。
答えとして間違いではありませんが、そう答えた人に対し、私は次のように言います。

幸せの図

「右の図を見てくれ!」「三角形の一番上に生活と書いてあるだろう」
「生活をするためには、あるいは我々が生きていくためには、絶対お金は必要だよね」「だからあなたが答えたことは間違いなく正しい」
「そして、貴方自身が もし豊かな生活を望むのであれば、お金も沢山貰えるようにならないとダメだということは、分かるよね」
「じゃ、お金の下に何があるんだろうか?」「つまりお金を作り出す元だ!」
「私の言っている意味が分かるかな?」

「時間がないから私の方から言わせてもらうが、答えは『価値』だ!
「人は、価値のないものに誰もお金は払わない。貴方だって価値のないものにお金を出さないだろう……」
「では『自分の価値』を何を使って作り出すかという話になるが、貴方だったら何を使って、自分の価値を作り出す……?」
「答えは『仕事』だ!」「仕事を手段にして『自分の価値』を作り出す!それが答えだ!」

野球選手

「アメリカの大リーグに行ったイチローを見ても分かると思うが、彼の仕事は野球。彼は野球という仕事を使って『自分の価値』を高めたんだ」
「今はたいしたことないけれど、一時は年に何億、何十億と稼いでいた時代もあっただろう……」

「では『価値とは何か』という話になるが、私自身は、

  1. 1ツ目は、人から喜ばれるような事をすること
  2. 2ツ目は、人から感謝されるような事をすること
  3. 3ツ目は、人から褒められるような事をすること
  4. 4ツ目は、人から可愛がられるような事をすること

だと考えている」

「自分のやっている仕事を使って、人から喜ばれるような事をする」
「自分のやっている仕事を使って、人から感謝されるようなことをする」
「自分のやっている仕事を使って、人から褒められるような事をする」
「自分のやっている仕事を使って、人から可愛がられるような事をする」
「これが本当の仕事であり、本来の仕事であり、価値のある仕事だと思っている」

「自分のやった仕事で、人から喜ばれたり、感謝されたり、そして人から褒められ、人に可愛がってもらったら、多分誰もが嬉しいはずだ」
「そして、嬉しいだけでなく、喜びも湧いてき、楽しさも生まれてくる」
「又、生き甲斐ややり甲斐、さらに充実感や幸福感も湧いてくるはずだ」
「どうかな……?」

「自分のやった仕事でどんどん自分の価値を作り出せば、当たり前の話だが、貰えるお金の額も違ってくる」

不幸の図

「一方、右記の図のように仕事を手段に 価値ではなく、いきなりお金を求めようとする人は、『我身中心の仕事』『打算的な仕事』あるいは『作業的な仕事』しかしないために、いつも人から怒られ、文句を言われ、バカにされ、そして嫌われ、いつまで経ってもお金の額も増えない」

「その結果、豊かな生活もできず、完全に『負のスパイラル』に入り、一生そこから抜け出せなくなる可能性も生まれてくる」

「当社では、お金中心に物事を進める人が多い中、『価値ある人間』を世の中に這い出していくために正しい仕事の仕方を日々教えている」

といったような話を私は面接に来られる人に対し、約1時間程度 毎回、喋ります。

このような話を面接者に対しするのは、1ツは当社にわざわざ面接に来られた人に対し、「お礼」の意味を込めてということもありますが、片方においては「面接者の将来に何らかの形で役に立ちたい」と思ってのことです。
さらに言うならば「日本の将来の為」、そして「世の中を変えるため」です。

私には、今 国全体が「お金ファースト」で動いているように見えます。

私自身にもそういう時代がありましたが、間違いであることに気付きました。
「お金ファースト」は、言い換えれば「自分ファースト」です。
「自分ファースト」では、物事がうまくいかないだけでなく、人としての価値も生まれず、最終的には「幸せ」どころか「不幸」に結び付きます。

冷静に考えれば誰でも分かることでありながら、間違いを正そうとはしません。
国も各企業のオーナーも……。

私は「人であれば仕事を手段に、会社であれば事業を手段に、相手に対し価値を提供する」ことが「個人の幸せ」あるいは「会社の幸せ」に近づけるための最大の近道だと考えています。

どんなに優秀な人間であっても、働く環境が良くなければ、その良くない環境に染まって自分の持っている力を発揮することができなくなります。
一方、働く入口、つまり仕事に対する考え方を間違えると、いくら優秀な人間であっても「幸せ」になることはできません。

企業理念

当社の企業理念は「食品業界をよくしたい その為にニッショクが手本になる」ですが、この企業理念を実現する中に、「会社の価値」「社員の価値」が生まれると信じています。



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