社長からのメッセージ

商品の購入先を探しておられるお客さんに

会社外見

多くの食品の販売会社が鉄骨造りで外壁がスレート、そして内装もクロス貼りにしているのに対し、当社は木造、屋根は瓦で、内装は白壁の会社です。
そのような建物にしようと考えたのは「他の会社と一緒の建物にしたくない」といった理由もありましたが、「その場所で働く社員に最もふさわしい建物にしたい」ということが木造造りに私がこだわった最大の理由でした。

人にふさわしい建物は、鉄やセメントの建物ではなく、有機質の木、通気性に富んだ白壁、高熱を遮断する瓦屋根だということが、実際住んでみて 改めてよく分かりました。

その他にも、木造で瓦屋根にした理由があります。「鉄骨・鉄板の屋根では、倉庫内が高温になり過ぎて商品に与えるダメージが大きすぎる」ということです。
しかし、木造で瓦屋根であれば、鉄骨造りより遥かに優れ、真夏や真冬にはエアコンをつけることで倉庫で働く人だけでなく、商品にもダメージを与えなくて済むことが分かりました。

理由はともあれ「そこに住む人にふさわしい環境と、人が食べる食品にふさわしい環境を作りたい」と思って会社を建てたことは確かです。

企業理念

当社のやっている事の全ては「食品業界をよくしたい、その為にニッショクが手本になる」に結び付かないと意味がないと考えています。
又、当社のやっている事が私の一番恐れる「食品の事故」特に「死亡事故」には、絶対結び付けてはいけないということを常に意識して事業を行っています。

会社を経営する人間としては、当然ですが「利益」より「人命尊重」が当社の基本的な考え方です。

他の販売会社に比べ 販売市場(保育所、学校、病院、老人施設しか行かない)を極端に絞っているのも、他の販売会社に比べ 極端に在庫に置く商品を絞っているのも、他の販売会社に比べ 価格を武器にしないのも、そして他の販売会社と比べ 休日日数が多いのも、全て「企業理念」と「食品事故」を意識してのことです。

又、富山市の保健所の食品衛生監視票100点を10年以上取得しているのも、社員教育を売り物にしているのも、会社全体の美しさを売り物にしているのも、掃除を売り物にしているのも、毎日洗車を売り物にしているのも、トイレ・倉庫・事務所・会議室・セミナールーム・駐車場のきれいさを売り物にしているのも、全て「企業理念」と「食品事故」を意識してのことです。

しかし、その分「コストアップ」に繋がることだけは間違いありません。

当社の取り扱いメーカーがキユーピー㈱、キッコーマン食品㈱、ハウス食品㈱、㈱ニチレイフーズといった一流メーカーであること、生産物賠償保険に何億も 何十億も入っていること、当社が利益体質の会社であることも、最悪の状態を避けたいという思いも当然ありますが、それよりも食べる人を、そしてお客さんを危険から守るのが当社の役目だと思っているからです。

「後悔先に立たず」という言葉があるように事故を起こしてしまってから「あのようにしておけば良かった」「このようにしておけば良かった」と言っても後の祭りです。

謝罪

「事故は、自分のすぐそばに存在する」ということと同時に「食べ物は、時として人を殺す道具になる」ということを食べ物に携わる職業の人は常に「自覚」し、そして常に「意識」をして行くことが、日々仕事をする上で最も重要な事だと考えています。

私が「いずれ、とんでもない事になるな」と思っている事があります。
一ツは、価格を売り物に事業を行っている販売会社の存在、もう一ツは、価格を最優先に物事を進めているお客さんの存在です。

特に栄養課と分離している販売先、役所で言えば管財課などは、立場上 仕方のない事かもしれませんが、食品のことがよく分からないまま、価格の「安い、高い」だけで商品を購入しようとしているようにしか見えません。

自分の子供のこと、自分の家族のこととして受けとめれば、誰もが「価格」より「安全」を選ぶはずです。

給食

又、安く買うことが自分の任務であり、責任であると考えている人がいたら、とんでもない話です。
食べ物は生命維持に不可欠なものである一方、生命を脅かすものでもあり、又、人の体に入るものでもあります。

そういうものを車や机、椅子と一緒に見て、価格だけで決められたら、お客さんの、あるいは食べる人の安全を第一に考える販売会社にとっては、たまったものではありません。

「お金よりも人の命を大切に事業を行う」これが当社の食品の販売事業に対する基本的な考え方です。

せっかくですので、もう少し本音の話をさせていただきます。

幼稚園児

「そもそも食事とは何ぞや」という話になりますが、人の生命維持に不可欠なものであり、子供においては健康に、そして子供の発育や成長を促すためには欠かせません。
又、病院や老人施設においては、病気治療や健康維持には絶対欠かせないものでもあります。
しかし人間にとって最も大切な食事が 作業的に、又、粗末に扱われたり、人手不足だといって委託業者の金儲けの道具にされる事は、私にとっては許しがたいことでもあります。

私の知っている販売会社で受注業務も委託、配送業務も委託、入出庫といった倉庫業務も委託、営業だけが社員という会社があります。
私もよく知っている会社ですが、全てが「お金儲け」からの発想で「業務の拡大」しか頭にない社長、それで「お客さんの安全がよく守れるもんだ」と感心させられる反面、「もし事故が起きたら誰が責任を取るんだ」ということを考えると、私には到底真似することができません。

又、私には、その社長が本気になって事業をやっているようには到底見えません。
だから社員が辞め、否応なしに業務を他人に委託をせざるを得なくなるように感じます。

それに比べ、当社は「食品業界をよくしたい、その為にニッショクが手本になる」の企業理念だけでなく、「自分が食べたいと思うものを売る」「自分が入りたい会社を作る」といった形で理想を目指し、やっている事業をお金儲けの道具にせず、価値ある事業を行うことを心掛けています。

スーパーマーケット

お金は当社でも会社の存続や継続には必要です。しかし、当社はお金より「食品業界をよくしたい、その為にニッショクが手本になる」の企業理念を大切に常に生きていきたいと考えています。



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